東北ドローンブログ
2025.07.22
鉄塔をAIで自動検出 ─ DJIプラットフォームと連携した遠隔点検の可能性
ドローンとAIを活用し、鉄塔などの構造物を映像から自動で検出する技術の開発を進めています。
今回はその概要をご紹介します。
1. 今回はテスト的に鉄塔をAIで自動検出
弊社で独自に開発したAIモデルを使って、ドローンの飛行中に鉄塔を自動で検出するテストを行いました。
AIは、映像内の鉄塔を見分けて枠やラベルを付け、可視化することができ、処理は手元のPCやドローン端末で実行できる
構成となっており、リアルタイムでの活用を視野に開発を進めています。
2. さまざまな対象物に対応可能
AIは、あらかじめ教師データ(対象物の画像とラベル)をご提供いただければ、鉄塔以外にもさまざまな物体に対応できます。
たとえば、構造物の一部が損傷している部分をリアルタイムに検出することや、特定の設備、異常箇所などに合わせたモデルの
学習・適用が可能です。
3. DJIのAI開発環境に対応
AIモデルは、DJIが提供する「Intelligent Algorithm Developer」を利用して機体情報と紐付けを行い、DJI FlightHub2
を活用し、端末へ配信し、開発した検知モデルを実際のドローン上でリアルタイムに動作させることができます。
4. FlightHub 2での遠隔確認
FlightHub 2のライブ配信機能と組み合わせることで、ドローンの映像やAIの検知結果を遠隔拠点からリアルタイムに確認
することが可能で検知された情報は、画面上に枠やラベルで表示され、その場にいなくても点検結果を確認・共有できます。
📌 今後の展開
高所やアクセスが難しい危険エリアの映像確認作業の効率化
構造物の損傷や細かな傷や設備が問題ない状態かの確認などへの展開
ドローンで取得した映像のAI処理による業務支援
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