東北ドローンブログ
2026.08.07
現場で使える画像分解能計算機を開発!製作者にインタビューしました
現場で使える画像分解能計算機を開発!
製作者にインタビューしました

ドローンによる測量や点検、空撮を行う際には、撮影する画像の細かさを事前に確認することが重要です。
その目安となるのが、**画像分解能(GSD:地上画素寸法)**です。
画像分解能とは、撮影した画像の1ピクセルが、地上や撮影対象物の何cmに相当するかを示す数値です。数値が小さいほど、対象物をより細かく確認できる画像になります。
しかし、画像分解能を求めるためには、カメラのセンサーサイズや焦点距離、飛行高度など、複数の情報を使って計算する必要があります。
そこで東北ドローンでは、必要な情報を入力するだけで画像分解能を確認できる「画像分解能計算機」を開発しました。
今回は、画像分解能計算機を開発した製作者に、開発のきっかけや活用方法、今後の展望について聞きました。
画像分解能計算機を開発したきっかけを教えてください
ドローンによる測量や空撮の現場では、飛行高度やカメラの性能によって、撮影できる画像の細かさが変わります。その目安となるのが画像分解能です。
ただし、画像分解能の計算には、カメラの仕様や飛行高度などの情報が必要で、現場でその都度計算するのは意外と手間がかかります。
そこで、必要な情報を入力するだけで、誰でも簡単に画像分解能を確認できるツールがあれば便利だと考え、開発しました。

ドローン業務の中で、どのような課題を感じていましたか
撮影計画を立てる際に、「どのくらいの高度で飛行すれば、必要な細かさの画像を撮影できるのか」を判断することに難しさを感じていました。
計算式を調べ、電卓や表計算ソフトを使って計算することもできますが、入力ミスや計算間違いが起こる可能性があります。
また、現場で素早く確認したいときには、毎回計算する方法では少し使いづらいという課題もありました。
この画像分解能計算機では、どのようなことができますか
カメラやセンサーに関する情報、焦点距離、飛行高度などを入力することで、撮影時の画像分解能を簡単に計算できます。
「この高度で撮影すると、撮影対象のどのくらいの大きさが1ピクセルとして写るのか」を事前に把握できるため、目的に合った撮影計画を立てやすくなります。
どのような方に使ってもらいたいですか
ドローン測量や点検、空撮に携わる方はもちろん、これからドローンを業務で活用したいと考えている方にも使っていただきたいです。
画像分解能の計算に慣れている専門家だけでなく、「画像分解能という言葉は知っているけれど、計算には自信がない」という初心者の方にも役立つツールを目指しています。
特に便利だと思う機能を教えてください
必要な数値を入力するだけで、画像分解能をすぐに確認できる点です。
撮影前に複数の飛行高度を入力して比較することで、求める画像の細かさと、飛行の効率を検討できます。
現場で天候や周辺環境などの条件が変わり、飛行高度を変更する必要が生じた場合にも、その場で数値を入れ直して撮影計画を見直すことができます。
どのような業務や場面で活用できますか
測量、インフラ点検、建設現場の記録、災害状況の確認、農地の調査、地図やオルソ画像の作成など、幅広い場面で活用できます。
特に、撮影前の飛行計画を立てるときや、業務で求められている画像の細かさを満たせるか確認するときに役立ちます。
現場で飛行高度を変更する必要が生じた場合の再確認にも活用できます。
使いやすくするために工夫した点はありますか
できるだけ専門的な操作を必要とせず、必要な項目を順番に入力すれば計算できるようにしました。
また、現場でも迷わず使用できるように、画面や入力項目をシンプルにすることを意識しています。
計算そのものに時間をかけるのではなく、算出された結果を撮影計画や業務上の判断に生かしてもらうことを大切にしています。
利用する際に注意してほしい点を教えてください
この画像分解能計算機で算出される数値は、入力された条件をもとに計算した、理論上の目安です。
実際の画像や成果物の精度は、カメラの性能、レンズの特性、飛行時の揺れ、天候、撮影条件、写真の重複率、解析方法、地上基準点の設置状況など、さまざまな条件によって変わります。
そのため、画像分解能計算機の算出結果だけで、実際の成果物の精度を保証するものではありません。
実際の飛行や業務では、使用する機体やカメラの仕様、関連法令、現場の状況、安全条件なども併せて確認してください。
今後、追加や改善を考えている機能はありますか
より多くの機体やカメラを簡単に選択できる機能や、目的とする画像分解能から適切な飛行高度を逆算できる機能を充実させたいと考えています。
そのほかにも、撮影範囲や必要な写真枚数、オーバーラップ率などを含め、撮影計画を総合的に支援できる機能を検討しています。
実際に利用された方の意見を取り入れながら、現場でさらに役立つツールへ改善していきたいです。
最後に、利用者へメッセージをお願いします
画像分解能の計算は、目的に合った空撮や測量を行うための大切な準備の一つです。
一方で、撮影のたびに計算に時間や手間をかける必要はありません。
この画像分解能計算機を活用することで、撮影計画の負担を少しでも減らし、より安全で効率的なドローン業務につなげていただければうれしいです。
ぜひ実際の業務や撮影計画で活用していただき、ご意見や「このような機能が欲しい」といったご要望もお聞かせください。
画像分解能計算機を公開しています
東北ドローンでは、ドローン業務をより分かりやすく、効率的に行うためのシステムや機材の開発を進めています。
画像分解能計算機は、以下のページからお試しいただけます。
https://tohoku-drone.github.io/GSD_calculator/
※本ツールによって算出された数値は、入力条件をもとにした参考値です。算出結果および本ツールの利用によって生じた損害や不利益について、当社は責任を負いかねます。実際の飛行や業務では、機体・カメラの仕様、現場条件、関係法令などをご確認のうえ、利用者の責任においてご使用ください。



